TRUNK by Kitazawa


「あなたの為に作る、100年」

TRUNK by Kitazawaは日本で数少ないレイティエの北澤湧が上質なトランクを顧客一人一人に合わせて仕立てるビスポークブランドです。

私たちはお客様との対話を通し、世界に二つとないあなただけのトランクをお仕立てします。

伝統的なトランクの工法を用いて木の板一枚からすべての工程を手作業にて行い、ご購入後のリペアサービスを充実させることで何世代にも渡る耐久性を実現します。



「製品の特徴」

伝統的な製法を用いて木枠に革を張り本体を製作しています。
外装・内装に加えてパイピング・ハンドルなどのパーツもお客様のお好みの革や色の組み合わせで職人が最初から仕上げまで丁寧にお仕立てします。

TRUNK by Kitazawaを象徴するのは留め具となるチャームで、お客様オリジナルの様々な形状や色でお作りします。

チャームを交換することでガラッとトランクの印象が変わりますので、季節に合わせたりシチュエーションごとに使い分けてお楽しみいただけます。
別途、チャームのみの発注も承ります。



「トランク」と「バッグ」の違い

はじめにトランクと聞いて多くの方が思い浮かべるのは、旅行に用いる大型の鞄ではないでしょうか。

または、多くの車の後部に備えられている荷物入れのことを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

ではトランクとは何なのかと申しますと、組み上げた木に革や布などを張って補強・装飾を施した箱のことを指します。



古くは1800年代のヨーロッパで誕生したものとされており、主な用途は中に入れた荷物を旅行や冒険の道中で安全に運ぶ、といったものでした。

また、その多くは持ち主が運ぶのではなく使用人などの第三者が主に代わって運ぶというのが一般的でした。



そういったことを考えると、現代においてのトランクのイメージとは大きく異なりますね。

現代でバッグと呼ばれるものとの決定的な違いは、芯に木を用いているかそうでないかで、革などのバッグには通常布や紙を芯として用います。

それに対してトランクは目に見えない箇所に木を用いることで、通常のバッグよりも遥かに優れた耐久性を実現していました。

※1800年代初頭の豚革のトランク


「私たちの作るトランクとは」

上記の通り、トランクとは本来旅行や冒険などの為に使われていた歴史があります。

しかし、私たちは現代においては何気ない日々こそが「旅」であると解釈し、日常的に使えるという点にこだわり、トランクを製作しています。


前述したようにトランクはその構造自体が非常に高い耐久性を持ちますので、長く使っていただくのが前提となります。

その為、お客様自身のお好みを余すところなく詰め込んでいただきたいと考えており、それがビスポークでの製作という形を取っている理由です。

ご自身だけのトランク選びという特別で贅沢なひとときを、より多くの方に楽しんでいただければ幸いです。




「トランクの豆知識」

トランクの歴史の中でも初期の頃のトランクは、蓋の形状が湾曲しているものがほとんどでした。

これは陸路の主な交通手段が馬車のみだった時代で、屋根のない箇所に荷物を積み込んでいた為、雨水が蓋にたまらないようにと考えられてのことでした。

その後蒸気機関が発明されて蒸気船や蒸気機関車が登場してからは、より効率よく積み上げられるようにと蓋が平らなトランクが多く普及しました。



現代の車の「トランク」という名称は本来「トランクを積む場所」であった為にその名が使われています。



トランクが全盛の時代、当時のフランスなどのヨーロッパ諸国の貴族たちは一度の船旅に100~200個のトランクを持って行ったそうです。